妊娠2ヶ月(4週〜8週)
 


妊娠5週目〜お腹の中にはじめまして!〜

9/24(5週3日)  
 
生理予定日を1日過ぎる。

まだ残暑の真っ最中ではあったものの、何だかやけに汗ばむ感じ。
基礎体温、相変わらず高いまま。
食事を目の前にしても食欲がなく喉を通っていかない。胃が痛くて味が分からない。
『流行ってる夏カゼが胃に来てしまったのか?』とも思ったけど、胃薬を飲む前に
念の為、妊娠検査薬を使う。1分もたたないうちに赤紫の太い縦線がくっきりと現れる。
頭の中がまっ白になった。「赤ちゃんだぁ!!」
でも、胃の痛みと、だるい感じと、頭皮から汗が吹き出すような暑さ以外は、妊娠の
自覚症状は全くなし。

9/27(5週6日)
 
いつもの先生のところで、初めて妊娠判定の診察を受ける。  
「何?反応出たって?」先生の表情も、心なしかいつもと違う。
「いつもの基礎体温表は?」「それが・・・ここ何年で初めて記入をサボってたもので。」
先生笑いながらエコーをあてた。

モニターには、真っ白な子宮の画像の中にくっきりとそらまめの様な「黒い楕円」。 
先生、瞬時に気が付き笑顔で「・・・いるじゃん〜!」と言って、エコーのモニターを
指さして、画面を私の方に向けてくれた。 
いるのは分かっていたもののやっぱり感激! 
白い楕円(胎嚢)の中には、もうすでに小さな卵黄嚢(将来の胎盤)が出来上がっていた。 
心拍はまだ見えない。
不安で先生に尋ねると、「計算上まだ5週6日だから、この時期に心拍が見えることを
期待するなんてちょっと出来すぎだよー。」と笑われる。 
今の時期に見えて欲しいもの(胎嚢&卵黄嚢)はしっかり確認できてるから、現段階 では
心配しなくて大丈夫、とのこと。 

「次の診察は2週間後か…でも、運がよければ来週にでも心拍が見えるかもしれない
からどうしようかぁ。」といいながら先生は私の顔を見て「…といったらあなたのこと
だから、きっと来週くるんだろうね。」と笑われる。 
「もちろんです。毎日でも来たいくらい。」というと「毎日来られてもこっちも困るよ。」 
とまた笑われる。

「普通はもうちょっとたってから渡すんだけど…はいっお祝いだ!」 
と、「妊婦検診のしおり」をもらう。ドキドキするほど大感激!! 
「つわりなんかもうある?」と聞かれ、空腹時に胃のあたりがちりちりすることと、 
いやに暑くて汗が出ることを告げる。
「空腹時の胃のむかつきはつわりの典型だけど 汗はどうかな〜?この時期。
(2〜3日すごい残暑)それがつわりだったら、僕だって つわりだな。」
相変わらずおかしい先生の発言に思わず吹き出す。 

でも、先生がポツリと言った「あなたに本当に必要だったのは、治療よりも
こうして基礎体温をお休みして気持ちを楽にしてあげるってことだったね。
僕は常々君を見ていてそう思ってたんだ。」という言葉がやけに心に残っていた。

 

妊娠6週目〜心拍確認(「さんみり」命名)&つわりの始まり〜  

10/3(6週5日)  

明日は2回目の検診。
心拍は本当に見えるのだろうか??不安で不安で仕方がない。
考えてもしょうがないことなのに、そればかり考えていてもたってもいられない。 
ただひとつ心の拠り所は、毎日ちゃんとやってくるつわりの「ムカムカ」と、相変わらず 
高い基礎体温だけ。 
食前になるとムカムカしてくる。お菓子や味の濃いものを受付けなくなり、フルーツ、 
梅干しなどがとにかくおいしい。本で読むような典型的なつわりの症状。 
「これがあるうちは、きっと赤ちゃんはお腹にいてくれてるはず!」そう思うととにかく 
気持ちが悪くなるたびにほっとする思い。 
まだ本にあるような「胸の張り」など、目に見えるような体の変化は何一つなし。  
 
10/4(6週6日)  

2回目の検診。
ドキドキの気持ちで内診台に上がる。
エコーの画面には、先週よりしっかりした大きさの胎嚢が映っていた。 
先生「あー、心拍動いてるね。」と発見。 
私は身を乗り出し「どこですか?」と食い入る様にモニターを眺めるが全然判らない。 
先生は得意そうに「これはちょっとシロウトさんじゃ分かりにくいなー。
これが見えたら僕たちの修行の意味がなくなっちゃう。」と笑いながら、私にも見えるように
モニターをズームアップしてくれた。

黒い胎嚢の、上から1/3くらいのところで、小さな白い点がチカチカ点滅している。 
この小さな点が心拍!感激で思わず涙が出た。 
先生が心電図をとってくれた。 
「脈拍130。これは明らかにお母さんの脈ではないね。」とニッコリ。 

「その後つわりはどうですか?」と聞かれ、「だいぶ本格的になってきましたが、
とに かく食べれば治まるので、一日中ひたすら食べてます。」と答えると、
「この時期はつわりを逃すことが先決だから、いくらでも食べたいものを食べたいだけ
食べていいよ。」と言われちょっと安心。 

便秘が辛いことを告げると、これも妊娠の症状の一つだから、辛い時には水に溶か 
すタイプの下剤を使っていい。」と言われる。
下痢が恐い時期だから通常量の半量 を使うよう指示される。  

エコーに映った胎嚢の大きさは3.1mm。あんまり小さくてビックリ。
「母子手帳、ちょっと早いけど…でも欲しそうだよね。もうもらってきてもいいよ。」
さすが先生。私の気持ちは何でも分かるようだ。 

家に帰って早速みんなに報告。
「この子、今3mmなんだよ〜!」と言ってるうちに、すっかりこのこの名前は
「さんみりちゃん」になってしまった。 

夜、今までにないひどいつわり。
夜中11時、1時、3時、5時、と、2時間おきに起きてはポカリスエットとクッキーを口にする。 
 

妊娠7週目〜みんなに妊娠報告&わくわく妊婦生活スタート〜  

10/5(7週0日)  

3年半通ったテニススクールにお別れの挨拶。 
コーチも喜んでくれたが、これでもう当分テニスが出来ないと思うとやっぱりちょっと寂しい。 
初めてみんなにおおっぴらに妊娠を告白すると、やっぱりちょっとドキドキする。 
「おめでとう」という言葉に、まだ全然実感がない。  

母子手帳をもらいに区役所に行った。
窓口が分からなくて右往左往。どうやら母子手帳は保健所の方だった。 
用紙を記入して提出。係の人から説明を受ける。 
その時、市内の病院でないと添付の「検査用紙」が使えないため、都内の病院 
にかかる私は検査費用が全て実費になることを聞かされちょっとショック! 
でも、もう一度AIHをしたと思えば安いものかもしれない。 
その後、保健婦さんから、市で行う「母親学級」などのお話を聞く。 
初めて「お母様」と呼ばれ、ゾクゾクする気分! 

  相変わらず、食事をするとつわりがスッキリ治まる。 
甘いもの、脂っこいもの、お菓子は受け付けないが、緑黄色野菜、納豆、レバー、 
チーズ、芋、ひじき、牛乳など、体にいいと言われるものはいくらでも入る。 
何という親孝行な「さんみり」だろう。 
先生に「いくら食べてもいい」と言われたので、遠慮なく好きなものを好きなだけ、 
一日中食べた。  
 
10/6(7週1日)  

会社で妊娠を公表。
みんなとっても喜んでくれた。 立ち仕事なので「気をつけて〜」とみんなに心配される。 
ちょっとつまづくだけでも、あちこちで同僚の悲鳴があがって、その様子が何だか 
おかしくて、でも、嬉しくて、とても幸せな気持ちになる。  

 
10/7(7週2日)  

お昼休みが待ちきれずムカムカ。
お腹がすくととたんに吐き気が襲ってくる。 
ポケットにウエハースを入れておいて、気分が悪くなったらさりげなくトイレに行って
個室でバリバリ食べまくる。 
食べてる音が聞こえないように、水をジャージャー流しながら・・・。  

 
10/8(7週3日)  

朝起きるとものすごい吐き気。 
冷蔵庫を開けるだけでこみ上げてくる。
でも、よく言われるように、「ご飯の炊けるにおい」なんかは全く平気。
ニオイの好みも人それぞれらしい。


        

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